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アーティストインタビュー ~山田 憲史~ vol.2(全2回)

今回のアーティストインタビューは、Vol.1とVol.2の2本立て。2021年夏に自身初となる個展[FORM]を開催されたフォトグラファーの山田憲史さんをご紹介します。

前回の記事(山田憲史さんインタビューVol.1はこちら)で、自身初の個展と創作活動への向き合い方について語ってくださった山田さん。Vol.2では、エンブレムとの出会いと、これからの場作りに期待することについて語っていただきました。

エンブレムとの出会い

エンブレムとの出会いはエンブレムホステル西新井のカフェです。当時足立区でルームシェアをしていたので、よくカフェに仕事をしに行っていました。何度か通う内に、カフェスタッフのAYAKOさんと同い年なのが分かって仲良くなって、そして代表の入江さんを紹介してもらって…と、どんどんエンブレムの人と繋がっていきました。
入江さんとは近場に飲みに行ったり、自分が足立区から引っ越してからもご飯を食べに行ったり仲良くしてもらいました。

足立区にもたくさんカフェはあったのに、なんでエンブレムに通っていたのかなと思い返してみたのですが、その理由のひとつに、スタッフの方達が良い意味で人間臭いというところがあるかもしれないです。ホテルやカフェのスタッフさんなんだけど、その枠を超えて、お客さんとの距離が近くて、仕事とか関係なく、人として好きなんだなというのがすごく伝わってくる。そういう場所ってありそうでないと思います。仕事柄、出張でホテルに泊まることはたくさんありますけど、エンブレムみたいなホテルには未だ出会ったことはないですね。

個展開催のきっかけはエンブレムで

個展[FORM]は北村写真機店さんはじめ多くの方のご協力のもと開催することが出来たのですが、その最初のきっかけのひとつもエンブレムでした。
2020年1月のリトリート(社員研修)のエンブレムの皆さんのプロフィール写真撮影で久しぶりにエンブレムホステル西新井を訪れた時です。ホテルスタッフ方が「フォトグラファーなんですか~、じゃあ!」って、たまたま居合わせた関係者の方を紹介してくれました。作品を見てもらって、一か月後くらいにお仕事を頂いて、更にそのご縁で北村写真機店の広報の方に繋いで頂いた事がきっかけで、今回の個展の開催に至りました。

(2020年の社員研修で山田さんが撮影したエンブレムクルーの集合写真)



エンブレムでの撮影をしてからすぐ後にコロナ禍という異常事態になってしまって、エンブレムどうしているのかなというのはずっと気になっていました。勝手ながら、入江さんにはものすごくタフなイメージを持っていて、このコロナをどう捉えているのだろうと聞いてみたい気持ちもありました。それで、2020年の夏に東京に来る機会があったので、AYAKOさんに連絡して西新井のエンブレムに遊びに行きました。ちょうど緊急事態宣言下でホテルを全て閉めている時で、ホテル経営者としては厳しい状況だろうに、意外とお元気で。笑 

経営者として悩んでいたと思うのですが、とにかく前を向いている姿と言葉に「やっぱタフだなぁ」と、制限された状況でもやれる事をコツコツやられている姿に勇気をもらいました。
今回の[FORM]にも入江さんはじめ、エンブレムのスタッフの方達にも来場してもらって、その時の縁が続いているのは凄く嬉しいです。

(個展[FORM]にて 山田さんとエンブレム代表の入江)



リアルな「場」が持つ力とは

個展を開くにあたって考えたことでもあるのですが、今はSNSが発達しているし、リモートでいろいろ出来てしまう。じゃあ、リアルな場所は要らないのかというと、自分はそうではないと思います。ネットで必要な情報は手に入るようだけれど、実際は自分というフィルターを通して絞られたものや、サービス提供側から嗜好に応じて提案されているものを選んでいるに過ぎないんじゃないか。自分が属するレイヤーみたいなものがあったとしたら、その中に留まりながら選んでいるイメージです。

でも、リアルな場所ではそのレイヤーを飛び越え、偶発的な出会いがある。そこで誰も予想しなかった気づきが生まれたりします。魅力的な場所には熱量や良い気みたいな物があると思っていて、それに引き寄せられるように熱量の高い人達が集まる。リモートでは繋がり得なかった人同士が、熱量という新しい軸で、レイヤーを超えて惹かれ合って繋がるということが、リアルな場では起こっています。そういうことが起こせる場所というのは、やっぱり価値があるし必要だと思います。
自分が通っていたエンブレムはそういう熱量を感じる場所だったと思いますし、そういう場所が世界のいろんな所にあったらと考えると、ワクワクしますね。

(エンブレム宿泊時、自転車で訪れた土手で撮影した作品)

編集後記

山田さんがインタビューで語られた、フォトグラファーというご自身の仕事への真っすぐな向き合い方に背筋が伸びる思いでした。「やるべきこと」と「やりたいこと」が抱き合わせになる日々の中で、得てして「やりたい」を置き去りにしてしまいます。それを良しとせず、少しずつでも行動に起こした山田さんだからこそ、個展という道が開け、多くの方が惹きつけられたのではないでしょうか。インタビュアーとして感じた山田さんの熱い想いが、少しでも多くの方に届く記事となっていれば幸いです。

山田憲史さんの個展[FORM]は、東京・新宿での展示が評判を呼び、今後巡回展が行われます。山田さんや、山田さんの作品が放つ熱量を感じに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
山田憲史さんの作品をもっと見たい方、今後の展示の予定は山田さんのInstagram/HPをご覧ください!!