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【CONNECT #4】坂下彰&田中地平 二人展

エンブレムフロー箱根 10月の展示は彫刻展示「自知自知』。アーティストは坂下彰、田中地平の二人。

展示期間中の10/23(土) には二人が採集した箱根の土粘土を使って実際に作品作りを体験できるワークショップを開催予定

箱根では初の二人展となる 田中さん(左)と坂下さん(右)

自知自知

禅語の中に「冷暖自知」という自分で体験する事の重要性を説いたものがあるが、今回の展示会名『自知自知』は自分自身の体験を重要視する二人の制作態度からとった造語。

彼らの制作において、その”土地”その”時”だからこそ見出せるモノを採集することは必要不可欠なプロセス。

展示の決まった数週間後、二人は実際に箱根に足を運び、泊まり込みでフィールドワーク/ 制作を行いました。

フィールドワークの様子や二人のオフショットなどは次回別記事にて

エプロン

坂下さんの主な作品の中に、その土地土地で採集したものを用いて粘土などに封印し、物や場所、自分との関係を測理ながら形を残していくテラコッタ作品のシリーズがあります。

日常の中では”無視されるべき存在”達を拾い集め、それらを自らの作品として落とし込むことで、”無視されるべき存在”達自体の存在を再定義させます。


世界中の人達の手を介して巡ってきた採集物を作品に落とし込む。
”エプロン”は空港飛行場内の乗客や貨物の積み下ろし、点検整備などを行う駐機場の呼び名から。

今回はエンブレムフローという宿での展示ということもあり、収集物を枕にも封印して表現し、

採集→制作→展示という一連の行為から場所・物・自身との関係を俯瞰して測る様がみえる作品に。

人間の「存在」の在処

一方、自身の身体を用いてその関係を発見、表現しようと試みるのが田中さん。


自らの抜け殻が残像として残っているような彫刻。

石膏の中に自分の体を投げ出す。当然セメントは固まり、自由がなくなる。セメントが固まっていくにつれて強まる圧迫感を自分の身体の内的感覚で感じながら、

今度はバールやハンマーなどを用いて固まったセメントを壊していく、その外的感覚を腕や皮膚で感じる。

内的流れ・外的流れの両方を自らの中に感じ、自己を知っていく。今回の展示名にもあるように、禅的な思考要素が垣間見れる表現で自分の身体の記録から人間の「存在」の在処を空間に立ち上げることを試みます。

この他にも箱根各地を舞台に、自らが被写体となって制作したライトドローイングの作品なども展示中。

展示期間中の10/23(土) に二人が箱根のフィールドワークで採集した箱根の土粘土を使って実際に作品作りを体験できるワークショップを開催予定!

『箱根の土の粘土で作品作り!ワークショップ』

日時:10/23(土) 16:00 ~ 10/24(日) 10:00まで

場所:エンブレムフロー箱根エントランス

参加費:無料

どなたでも気軽に土粘土に触れて作品作り体験できるワークショップです。宿泊してなくてももちろん参加可能です。

みなさんのご参加をお待ちしております!