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CCOコラム Vol.1 ~エンブレムの本質~

エンブレムホテルでは働くスタッフのことを「Connector:コネクター」、代表の役割を「CCO:チーフ・コネクティング・オフィサー」としています。人とつながり、人と人をつなげる存在でありたいという想いがあるからです。シリーズ「CCOコラム」では、そんな人との繋がりの場を作っていくCCOの想いを綴っていきます。第一弾ではコロナ禍を約1年経験し、代表が今思うことをお伝えしていきます。

 

コロナ禍で改めて考えた、エンブレムホテルの「本質」

 

コロナウィルスが世界に流行し出して早一年。旅行、ましてや外出すらなかなか出来なくなってしまい、ホテル・観光業界は大打撃を受けました。「つながりで世界をHAPPYに」と、リアルなつながりを提供しているエンブレムホテルも、その打撃を直に受けました。三つのうち二つのホテルの撤退、休館、それに伴う仲間との別れも余儀なくされ、「つながる」ことがタブーになってしまったこの時代、僕たちの存在価値さえ分からなくなることもありました。

そんなどん底にいる時、僕は改めて、自分の本当に成し遂げたいことは何なのか、エンブレムホテルの本質を考えに考えました。このどん底を抜け、壁を乗り越えるためには、相当のパッションが必要で、自分が何に対してそのパッションを持つのか、もう一度明らかにする必要だと考えたからです。

 

(コロナ禍の前のエンブレムホステル西新井。外国人ゲストに下町・西新井の魅力を発信していました。)

 

(コロナ禍で撤退してしまったエンブレムステイ金沢。コロナ禍の前は地元の料理人や生産者さんを招き、ゲストに金沢の食の魅力を体験してもらうイベントを開催していました。)

 

「Rats To Star」

 

考え抜いた結果、辿り着いたのは、「地域に眠る面白い“個”を発掘し、彼らを世に発信していく」ということ、言い換えると「Rats To Star」という考えです。「Rats」とは直訳すると、「ネズミ」ですが、ニューヨークでは、ストリートに潜む才能ある若者や個というニュアンス。エンブレムで、そんな面白い個とつながり、地域や世界に発信し、輝かせる。それが僕の成し遂げたいことであり、エンブレムの存在意義であると確信しました。

もちろん、今までのコンセプト「つながりで世界をHAPPYに」というベースは変わらないまま。人とリアルにつながり、人同士をつなげることで、人を幸せにしていくことは守り抜いていきます。今回は、誰とどのようにつながるのか、どうHAPPYにしていくのかと、土台となるコンセプトを深堀してたどり着いた結果です。

(「Rats To Star」が体現されたワークショップの様子。)

 

「エンブレムのおかげで人生が楽しくなった。」

 

僕たちが、まさしく「Rats To Star」を体現できた、ある体験談をお話します。それは、エンブレムホステル西新井(現在は休業中)であったお話です。

エンブレムホステル西新井の近隣に、「うおがし寿司」という70代夫婦が営む老舗の寿司屋さんがありました。味も美味しく、目の前で寿司を握るところを見られるので、ホステルの外国人ゲストからも大人気。それを見た当時のコネクター(エンブレムでは働くスタッフのことをつなげる人という意味でコネクターと呼んでいます)は、大将に寿司の握り方を教わり、自分で作った寿司を食べられるという、寿司ワークショップを作ったんです。ゲストからも、それは大人気で、週に一度のワークショップも毎回満員。テレビでも紹介され、宿泊ゲストのみでなく、地元客からも多く利用されるようになったそうです。その時に「うおがし寿司」の店主から言われた言葉が今でも忘れられないんです。

「ワークショップが始まる前、本当は店をたたもうとしていたんですよ。年齢も年齢ということで。でも、エンブレムから外国人のゲストが来てくれたり、独学で学んだ英語で寿司の握り方を教えたりするようになってから、すごく楽しくなっちゃって。本当にこの年になって人生が面白くなるとは思っていませんでした。エンブレムのおかげで、生きる意味、多くの幸せを貰うことが出来ています。」

(sushiワークショップの様子。大将が外国人ゲストにお寿司の握り方を教えています。)

(sushiワークショップの様子。女将さん独学で学んだ英語で説明中。今まで来てくれたゲストひとりひとり記録しているそう。)

「Rats To Star」の体現に全力投球。

 

「うおがし寿司」の体験談は、僕が事業をしてきた5年間の中で最もやりがいを感じたことの一つです。同時に、これこそがエンブレムの本質、地域に眠る面白い個を発掘して、輝かせる「Rats To Star」ということなのです。2021年は生き残りに全力を尽くす年。コロナウイルスによって立ちはだかった壁を乗り越えなければなりません。コロナ禍を機に、よりクリアになった本質「Rats To Star」の体現に集中して、つながりの場を作り続けていきたいと思います。

(インタビュイー:CCO 入江洋介、インタビュワー:寺田彩希)