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月に二回開催されているFLOW LIVEって何なのよ。

こんにちは。エンブレム編集部です!

突然ですが、エンブレムフロー箱根では月に2回、FLOW LIVEという名のもとライブイベントを開催していることをご存知でしたか。

現在は月に2回の開催なので、ライブの日に宿泊できた人はラッキー!といえるかもしれません。基本的には土曜日に開催しており、当日はだいたい18時から2時間ほどゆるりと生の音楽を楽しむことができます。

簡単にいってしまえば「食事のお供のライブ」なのですが、実はミュージシャンを選ぶうえで大切にしているコンセプトがあり、それを軸に今後このイベントをどんどん成長させていく予定でもあります。ここではこれまで語られてこなかったFLOW LIVE裏話を惜しみなく紹介します。

すでにFLOW LIVEを気に入っていただけている方も、FLOW LIVEのある日に予約をしたほうがいいのかしらなんて思ってくださっている方もぜひ目を通してみてください。

■FLOW LIVE

月に2回、Emblem Flow Dining & Barで行われているライブ企画。現在はオッッッッツェ、小畑仁、イシタニタイジュトリオ、Delicious Grapefruits Moonの4組が月替りでライブを開催している。4組に共通する点としては全員が鎌倉を拠点に、日々触れている自然の音を音楽づくりに取り入れているところ。入場料は無料で、チップ制。今後は御殿場や真鶴など、箱根からほど近い場所で活動するアーティストもラインアップに取り入れていく予定。

FLOW LIVEは自然から生まれたサウンドと出会える場

そのとき、その場にいた人しか味わえない「生」の音。長い道のりを経て制作された楽曲たちをスピーカーから聴くだけでも感動は芽生えるものだけれど、ホテルという場があるからこそ、この場限りの音との出会いを宿泊者に提供できたら……という思いから「FLOW LIVE」というライブイベントをはじめることになりました。

偶発的な出会いも大切にしたいのですが、この記事にたどり着いたあなたなら、「どんな音楽が聴けるのだろう?」と思うかもしれません。はたまた訪れたことのある人は、「このイベントには何かコンセプトがあるのだろうか?」なんて不思議がってくれているかもしれません。

FLOW LIVEを企画しているエンブレムフローの支配人Ryutaと、シンガーソングライターのオッッッッツェさん(※)は、実は箱根の周辺で活動するミュージシャンが自分たちの音楽を届ける場になったらうれしいという思いで動いています。

※鎌倉を拠点に活動されているシンガーソングライター。海や風、星など自然や風景をモチーフに楽曲づくりをしている。2019年には鎌倉界隈のアーティストが集うミュージシャンフェス「潮風の歌 音楽祭」を主催。

現在は、鎌倉を拠点に活動されているオッッッッツェさんを含む4組のミュージシャンが月替りで演奏しに来てくれています。心をキュッと掴まれるような切ない声とギターの音色をレストラン中に響き渡らせる、小畑仁さん。聴くものをやさしく包み込む男女デュオのDelicious Grapefruits Moonさん。現在のラインアップでは唯一のインストゥルメンタルユニットであるイシタニタイジュトリオさん。心を解きほぐすような歌声とギターで演奏をするも、ライブが終盤に向かうにつれて宿泊者に話しかけるように歌い出すオッッッッツェさん。

▲Delicious Grapefruits Moonのお二人。Chie Hamasakiさん(左)Seiji Yanoさん(右)

全員に共通するのは、自然にインスピレーションを受けながら音楽づくりをしている点。山々に囲まれた自然たっぷりの強羅にあるホテルだからこそ、自然を取り入れた音づくりをしているミュージシャンと、今もこれからも一緒に時間をつくりたいという思いでいます。もうひとつはそう遠くない周辺地域で活動しているローカルなアーティストであるところ。あとひとつ付け加えるとすれば、1日箱根を歩き回ってふぅと息をつきたいときにちょうどいい癒やしを与えてくれる点でしょうか。心を解きほぐしてくれるような音楽選びは、大事にしているところかもしれません。

裏テーマは、人との出会い

「宿泊者に話しかけるように歌い出すオッッッッツェさん」。ここに引っかかった人もいるかもしれません。ホテルでのライブイベントと聞いて、食事をしている席から少し離れたところで、静かに音楽を奏でているミュージシャンの姿を思い浮かべる人もいるかもしれません。

食事の時間と心地よく溶け込む音楽を提供したい!これは第一としてあるのですが、ミュージシャンとの距離感が近いのも、「FLOW LIVE」の特徴です。特にオッッッッツェさんに関しては、隙あらばお客さんと絡むポイントを探してしまうそうで、ホテルだとどれくらいの距離感が心地いいのだろう?という点を、回数を重ねながら模索してきたといいます。

「僕は普段のライブでお子さんを見かけたら、『どこから来たの今日は?!』なんて絡んじゃうタイプなんです(笑)。でもホテルってリラックスするために来ているから、そこらへんの知らない音楽家が絡んだら嫌じゃないですか(笑)。だから最初は絡まないようにしていました。

でもエンブレムで演奏をしていると、顔を上げて聴いてくれる人もいたりするんです。そういう反応を見ていると、リラックスするためにホテルには来ているけど、何かちょっと新しい出会いとか、そういった部分にアンテナを張っているのかなと感じました。もちろんホテルという場所柄もあって通常のライブと比べればお客さんとの距離は遠めですが、エンブレムには少し近づいてもいいような距離感や空気感があるように感じます」(オッッッッツェさん)

▲当時箱根に住んでいたアーティストのYoshiさん(左)とオッッッッツェさん(中央)、寄木ギター作家のAlexさん(右)。

「この前クルーのMioの両親が泊まりにきたんですが、そのときに『結婚何周年ですか!』って歌ってましたね(笑)。普段よりは控えめながらも、歌の中でコミュニケーションを図っています(笑)。陽気な絡みで周りのテーブルから笑いが起きて、いつの間にか一体感が生まれていたりして、あったかい空気感になりますね」(Ryuta)

音楽と宿泊者の間にくっきりと境目を引くよりかは、音楽を通して会話が起きたり、思いがけず宿泊者同士でも会話が生まれたり、言葉を交わさずも向かいのテーブルの宿泊者と笑みを交わしたり……そんな温かい場づくりができたらうれしいな、なんて思っています。

もちろん無理やりみんなをくっつけるなんてことはしませんが、ゆるやかに旅の出会いを育むことを歓迎するような場であることは、もうご察しいただけていることでしょう。

目指すは、周辺地域で生まれる音楽が集結するような場

今後エンブレムフローでのご宿泊をお考えなら、私が泊まるころにも同じコンセプトでやってくれているのだろうか?あるいはもっと進化しているだろうか?そんな具合に食いついてくださっているかもしれません。

まずは2022年の秋に音楽を絡めたイベントを予定しています。こちらはエンブレムフローのインスタグラムでも告知をさせていただきます。あとは願わくば、ライブイベントを通して業種を問わないつながりを育んでいけたらと思っています。地域のお店を巻き込んだ形でライブイベントを企画してみるなど、箱根という場所の空気感を感じとってもらえるようなイベントに成長させていけたらと考えています。

また、いまさらですが、エンブレムフロー箱根は標高550メートル、箱根の山々の中腹に位置しています。山のくだりかたによっては御殿場にたどり着くこともできれば、真鶴にも、湯河原にも、三島にも、小田原にも出ることができます。相模湾沿いに車を走らせれば、茅ヶ崎にも鎌倉にも一時間ほどで出れます。そんなロケーションだからこそ、山をくだった先でできた音楽が山の上にある強羅で聴けたらおもしろいじゃないかと思っていたりもいます。

もっというと、ライブが周辺のエリアを知るきっかけになったらいいじゃないかと密かに考えていたりもします。

たとえば次は真鶴も散策してみようかな、三島に何があるのか覗いてみようかな、と音楽を通して新たな旅先が決まったらなおおもしろいな、なんてこれはずいぶんと秘めていた狙いでしたが、せっかくなので言ってしまいました。

そんなわけでみなさまが来てくださるころには鎌倉はもちろん、三島や湯河原などで活動するミュージシャンにも出会えるかもしれません。まずはぜひ試しにライブの日を狙って、ご宿泊してみてください。現在ライブイベントはチップ制、前述のように月に2回(だいたい土曜日)ほど開催しています。ライブの開催日については、インスタグラムをこまめにチェックください!何度来てもおもしろいイベントにできたらと思っているので、一度宿泊された方も懲りずにまた遊びに来てくださいね。

■エンブレムフロー箱根神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-179

“Feel the Flow, Chill in Hakone.” 2018年の11月に箱根の強羅エリアに開業した、ダイニングバーと温泉が併設の宿泊施設(80人収容)。人と人がつながるおもしろい場を作るエンブレムらしさと、大自然の中でチルな雰囲気を感じられる箱根らしさをちょうどよく掛け合わせた場を目指しています。(ご予約はこちら | 公式インスタグラム | Emblem Flow Dining & Bar 食べログページ